心が病んでちゃ仕方ない

私は全然悪くない全肯定ブログ

感情失禁について

感情失禁(emotional incontinence)とは、普通の人にとっては小さな事であっても、号泣してしまったり、激怒してしまったりと、本人には制御できない大きな感情にとらわれてしまう事をいいます。これは病気なので、その人の人格とは無関係という点は理解しておいて欲しいものです。

 

 

実際、この病気になるまで知らなかった「感情失禁」ですが、小学生の頃クラスメイトが保健室登校になった際に先生がこう説明しました。

『◎◎ちゃんは、みんなが悲しいと思う2倍悲しい、みんながイライラするのの2倍イライラする。でも、楽しいと思う事も2倍楽しいし、喜びも2倍なの。だからこれからも元気に挨拶して声をかけて楽しく遊んでね』と。

子供なので、そのまま「悲しい事が2倍悲しいのか。それは可哀想だな」と思った。学校の近くに住んでいる子だったので、放課後普通に遊んだりもしてた記憶がある。きっと、感情失禁だったんじゃないかなぁって今になって思います。

 

 

私が「感情失禁だね」と主治医言われた症状は『母がココに置くものをソコに置くんです。それにすっごくすっごくイライラして、同じ事を何度も繰り返されてるわけでもないのに、何度言ったら分かるの!?というテンションで母にキツく言ってしまいます』と伝えてた時です。はいドン、イライラ2倍!的な。

 

今は薬のおかげかなんなのか、イライラすることは全くなくなりました。でも、母の言葉尻を悪く取って「悲しい」って思ったらとことん悲しくて涙が止まらなくなるのでやっかいです。普通なら泣いたりしない。「なんでそんな言い方するの?」で終了なんですけど、感情失禁だからか涙が出てきて、涙が出ると「自己嫌悪スイッチ」や「自暴自棄スイッチ」が勝手に入って『私なんて必要ないんだ』『私の面倒見るのうっとうしいんだ』『私の事ウザいんだ』『いない方がマシ』『消えたい・・消えたい・・消えたい・・』となるわけですね。これはもうなかなか泣き止みませんよ。息も絶え絶えに号泣して、しばらくして頓服薬を飲むんですねー。で、落ち着くみたいな。母がすぐ「そんなつもりじゃないよごめんね。言い方間違えたね」って謝られてもスイッチが入っているので意味がないんですよね。もう自分では感情がコントロールできない。これはウツだからっていうより感情失禁だからっていうことですよね。

 

私は「鬱だから感情失禁」「感情失禁だから鬱」ってよくわかりませんけど、2つの病気を患っていると思った方が気が楽なので「まずは感情失禁から。感情をコントロールできるようになろう」みたいに考えてます。「感情失禁が治ればウツも治る!」とか「ウツが治れば感情失禁も!」っていう考え方もあると思いますけど、私は今の考え方の方が気持ち的に楽なので。別もの。風邪と生理痛くらい別ものだと考えて闘病してます。

 

 

周りに感情失禁の人ってなかなかいないと思いますけど、周りの人の対応としては「その感情や言葉を正面から受け止めない事」ですね。めちゃめちゃ怒ってたりめちゃめちゃ泣いてたりするわけですけど、本当はその半分なんですから。正面から受け止めると逆に受け止める方がヤラれてしまいますよね。

 

 

世の中にはいろんな病気があるものだ・・・。できればチョイスしたくなかった病気になってしまった訳ですが、ピンチはチャンス・・・これは何かのチャンスだ。人生を変えるチャンスだ・・

 

 

そうでも思ってないと生きていけない。

ただただ流れるように生きてた頃の自分に戻りたいです・・。